KAYOLOG

野口整体的子育て・仕事・日常のこと

父の記録⑦兄、一旦戻る

1月27日

午前中

ひたすら掃除をした。

朝イチに

実家に行こうと思ったけど

あまりに家の中が

とっ散らかっていたのと

どうにもこうにも

空気が澱んでる気がして

窓を開けて

掃除と片付けに専念した。

空気を入れ替えておかないと

気分がどんどんネガティブになる。

母もそうだったのか

朝からおかんが掃除しまくってた、と

兄が言ってた。

同じだ。

きっと母も同じだったんだと思う。

家の中が綺麗になると

家の空気も軽くなる

自分の気持ちも軽くなる

本能的に知ってるんだろう。

うちの家は

日蓮系の宗教をやっている。

宗教と言っても

なんのことはない

自分で

先祖供養のお経を

仏壇に向かって読み上げる

お坊さんがやっていることを

家で個人でやるシンプルなもの。

父と母は夫婦で

この先祖供養を

ずっと一緒にやってきた

私も兄も少しかじっている。

こうゆうとき

「信仰心」というものが

支えになるということを

改めて実感した。

母が気丈で強くいられるのは

間違いなく

この「信仰心」の力が大きい。

父の回復の祈りを込めて

お経をあげる一方で

現実的なこともきちんと考える。

泣いて塞ぎ込むようなことはない。

「買い物に行くで!」と

一緒に近くのイオンに連れて行かれた。

こんな時に何で買い物?

不思議に思いながら

向かった先は

「喪服売り場」だった。

なんて現実的。

でも考えておかないといけない。

結婚する時

嫁入り道具として

買ってあげてなかったから

必要になるかもしれないから

と、服を選び始めた。

まじか。

呆れつつも、尊敬の念が起こる。

すごいな、この人^^;

いつだって母にはかなわない。

感情とは別の所で

常に冷静に物事を見る

こうゆうところが

母が母たる所以。

なぜだか

私には全く遺伝しなかった。

お言葉に甘えて

ありがたく一式購入してもらった。

でも後から思い出した。

以前、

母の友達Iさんの旦那さんが

心筋梗塞で倒れた時

喪服を買ったけど

旦那さんが回復して

結局使わなかったと

笑い話にしていた。

私と一緒に買いに行って

後から笑い話にできたら。

そうゆうの想いもあったのかもしれない。

でも現実的な母だから

やっぱり現実的なことを

考えていたはず。

母と実家に戻ってから

兄が一旦仕事のため

静岡に戻らなければならないので

駅まで送った。

いつどうなってもおかしくない

それでも

やらなければいけないことがある。

兄は仕事上

責任ある立場だけど

仕事の調整を充分にできないまま

急いで帰ってきてくれた。

その気持ちが本当に嬉しかった。

状況を理解してくれる

人情的な職場に恵まれていたけど

どうしても一度戻って

やらなくちゃいけない仕事がある

それをやってから

またすぐに戻るということになった。

父親がいつどうなるかわからない状況で

ここを離れるのは

本当に辛かったと思う。

もしかしたら・・・

いない間に急変したら・・・

お父さん

お兄ちゃんが戻ってくるまで

どうかお願い。

頑張って。

心の中で祈り続けた。