KAYOLOG

野口整体的子育て・仕事・日常のこと

父の記録⑧心臓破裂→大動脈解離

1月28日

AM10:00

主治医のI先生から電話。

電話が鳴ると

ドキドキする。

昨日から右足の血色が

異常に悪いとのこと。

恐らく

どこかで血管が詰まって



右足に血が流れてないだろうとのこと。

なので右足の血管に

カテーテルを入れます

との連絡だった。

よろしくお願いしますと伝え

電話を切る。

昼過ぎ

兄からのライン。

今日の23時頃、新幹線で戻ると。

少し安心した。

それから夕方まで

病院からは

なんの連絡もなく

家でお仕事。

急ぎの仕事を

終わらせた直後

こんな状況なことを

全く知らない友達Aさんから

連絡が来た。

「鯛釣ったんだけど、いらない?」

鯛!

全く目出たくない

こんな時に^^;笑

でも頂けるものは

ありがたく頂く性分の私。

釣りによく行くAさんは

家も近いので

夕方、取りに行かせてもらった。

鯛はとっても大きい上、

丁寧に臓物と鱗取りの

下処理をしてくれていた。

大きな大きな鯛が

私の手の中にやってきた。

なんでこんな時に?

どうゆう状況?笑

なんだかこの状況が笑えてきて

すぐに母に連絡をした。

「友達から鯛もらったよ、

今日、一緒に鯛食べへん?」

夜はお好み焼きにすると言っていたので

急遽取りやめ

兄も帰ってくるし

鯛を酒蒸しして

一緒にポン酢で食べることになった。

太郎のお迎えに行って

実家へ向かった。

刺身にするほど

器用に包丁は使えなかったので

全て酒蒸しすることに。

大鍋に鯛を入れて

調理開始!

その時、電話が鳴った。

PM6:30

主治医のI先生が

父の病状を説明したいとのことで

急遽病院まで来てほしいとのこと。

酒蒸し調理は取りやめ

すぐに病院に向かう。

ICU前到着後

面談室へ案内された。

少し待たされた後

先生が面談室にやってきた。

これまでの父の経過は

(↓すでに発症し終わった状態) 1/15 急性心筋梗塞(肺炎併発)

カテーテル手術

1/16 致死性不整脈 (危篤)

1/26 病状回復 (人工心肺エクモ取り外す)

意識回復後、心臓破裂

↓(10時間の緊急手術)

経過観察 人工心肺エクモで心臓と肺をサポート (いつ急変してもおかしくない)

↓(数日が山→持ち堪える)



1/28 右足の血色が悪い

カテーテル入れる

→血色戻る

腹部で大動脈解離(=血管が破れて出血)

処置がうまくいって

なんとか安定したものの

動脈硬化で血管が弱く

次、別の場所で

大動脈解離が起こったら

打つ手はない。

右足の血色が悪いため

色々と検査をした結果

左足付け根上部

おそらく腹部あたりで

大動脈解離が起こってるとのこと。

でも

それでも処置は成功。

先生曰く

入院してから今日まで

致死性不整脈

心臓破裂

大動脈解離

と3つも合併症が併発してるのに

それでも生きてるのは

奇跡

と言われた。

全国にある症例を調べても

同じような症例はなく

「日本初」とまで言われた。

こんな「日本初」は全然嬉しくないが

それでも

ここまで奇跡が起こってるから

なんとか助けたい

先生はそう言ってくれた。

先生のその気持ちが嬉しかった。

その後

太郎と一緒に父に面会。

本来なら

中学生以下の面会は

できないらしいのだけど

太郎と父が仲良かったと言うと

先生は面会を許してくれた。

母は、

昨日も会ったし

今の状況で会うのは辛いと

面会はしなかった。

太郎が最後に

元気だったじいじを見てから

初めて会う。

状況は理解できないかもしれないけど

会わせたかった。

いろんな機械に繋がれたじいじを見て

「いつもと違うおじいちゃん・・・」

これだけ異様な光景を見ると

流石に子供ながら

何か感じることがあるんだろう。

輸血で浮腫んだ手に触れて

「タッチ!これで良くなった!✨」

そう言ってくれた。

普段通りの無邪気な太郎を見て

胸がいっぱいになる。

これで良くなる

本当にそうなれば良い。